問題は起こる前に予防すること
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない毎日です。ムスリムは問題が起こる前に感染予防する必要があり、それからアッラーを信頼する必要があります。次のようなハディースがあります。
ある日、預言者ムハンマドは、ベドウィンがラクダを縛らずに残していることに気付きました。彼はベドウィンに尋ねました。「ラクダを結ばないのですか?」ベドウィンは「私はアッラーを信頼しました」と答えました。すると預言者は「ラクダを結んでから、アッラーを信頼しなさい」と言いました(ティルミディ2517)
ムスリムは、アッラーはアル・ワキール(受託者)だと信じています。アッラーの99の美称の1つです。ワキールとは保護者、代理者、弁護者としても翻訳できます。
حَسْبُنَا اللَّهُ وَنِعْمَ الْوَكِيلُ
ハスビヤッラーフ ワ ニヤマル ワキール
「アッラーがいれば十分です。そしてかれは究極の保護者なのです」クルアーン3:173
それは私たちが頼ること(タワックル)ができる方です。私たち人間も保護者として、子供たちの世話をします。弁護士として被告人を助けます。もしくは保護してくれる方々が周りにいるかもしれません。そして究極の保護者はアッラーです。ただし、自ら何もしないで保護者に頼っているわけではありません。困難に直面したとき、ムスリムとしての私たちは、状況を変えるために私たちの力でするべきこともしなければなりません。しかし何より問題が起こらないように、自ら最善を尽くしてから、保護者に頼り、彼が保護してくれると心から信じなさいということを、このハディースは教えてくれます。