お酒禁止
お酒が大好きでお酒のない人生なんて考えられないと言うかもしれません。お酒はイスラームの教えにおける幹ではありません。だからお酒を飲んでもムスリムになることはできます。もちろんお酒を飲まないことがベストですが、お酒を飲むノンムスリムよりもお酒を飲むムスリムのほうが善いのです。お酒を飲まないことよりももっと優先されるべき大事なことがあるからです。それはすべてを創った唯一の創造主を信じ愛することです。アラビア語でアッラーと言います。飲酒の禁止の理由は、クルアーンにおいて、全知全能のアッラーがそのように禁じたからです。
2:219「かれらは酔わせるもの(酒など)と賭け事について、あなたに問うでしょう。言いなさい。両方とも大きな罪です。これらは人間のために便益もあるけれど、便益よりも罪の方が大きいのです」
4:43「信仰する人たちよ、あなた方が酔ったときは、自分の言うことが理解できるようになるまで礼拝に近づいてはいけません」
5:90「信仰する人たちよ、誠に酔わせるもの(酒など)と賭け事、偶像や占い矢は不浄な悪魔の行為です。だからそれを避けなさい。そうすればあなた方は成功するでしょう。悪魔は酔わせるものと賭け事を通じて、あなた方の間に敵意と憎悪を引き起こすことを望んでいるだけです。そして(悪魔は)アッラーを唱念することや礼拝から、あなた方を妨げるだけです。それでもあなた方は、(酒や賭け事などを)止めないのですか」とあります。
酔うことでまるで別人になることがよくあります。平気で暴力をふるったり 暴言をはいたりするわけです。つまり、酔うことで人間関係に亀裂が生じないようにさせること、またアッラーに感謝するための1日5回の礼拝をないがしろにしないためと考えられます。また、日本においても未成年の飲酒は禁じられているように体に悪い影響があります。たとえば、中学生の教科書によると、アルコール依存症、急性中毒、肝臓病、アルコール性肝炎、肝硬変、胃炎、胃潰瘍、不整脈、高血圧、食道炎、食道がん、大腸がん、糖尿病、高尿酸血症、脳の萎縮、脳の働きを低下させる強い作用など、様々な健康被害が指摘されています。